ソフトバンク回線を使ったWiFiサービスに異変が起こっています。
大容量SIMプランを提供する「calendar-world(カレンダーワールド)」社にて、月300GBの超大容量プランのユーザーから「100GB程度で速度制限がかかる」との報告があったとのこと。
これはカレンダーワールド社でも把握できていなかったことのようで、同社から通信提供元(おそらくソフトバンク)に状況確認したところ、緊急事態宣言の発令に伴うリモートワークやインターネット使用の急増により、ネットワークのトラフィックが逼迫したため、事前の予告なく一部商品の通信容量上限が変更されていたとのこと。
これにともない、月300GBの大容量プランの継続が不可能になったと判断。同サービスの販売を取り止め、すでにサービスを利用中のユーザーに対して返金措置を行うこととなったようです。
詳しくは同社サイトをご確認ください。
2020/05/08【重要】「超大容量プラン(月/300GB)」につきましてお詫びのご連絡(calendar-world)
ソフトバンク再販SIMは上限100GBに?
これはカレンダーワールド社一社に限った話ではなく、ソフトバンク回線SIMをそのまま利用する「再販系」と言われるサービスを提供する企業全般に影響してくるはずです。
ソフトバンク回線を使ったWiFiサービスを提供する「FUJI WiFi」「STAR WiFi」などのWiFiサービスは、WiFiプラン、SIMプランともに月100GB以上のプランは今後提供できなくなる可能性が高いです。
また、現在月100GB以上のプランを利用している方についても、100GB以上で速度制限がかかってくることも十分考えられます。
100GB以内であれば速度制限なしで使い続けら得る可能性は高いですが、該当するユーザーの方はご留意いただいた方が良いかと思います。
クラウドSIMは大丈夫か?
ソフトバンクSIMの大容量プラン提供終了は、「データ量無制限」を謳うクラウドSIM型のWiFiサービスにも影響を及ぼす可能性があります。
ドコモ、au、ソフトバンク3社の回線を利用可能としているクラウドSIMですが、実態はソフトバンク回線に大きく依存していることがわかっています。
【どんなときもWiFi】通信障害の原因はコロナ?ソフトバンク?障害に強いはずのクラウドSIMの弱点とは?
上の記事で紹介した「どんなときもWiFi」の通信障害も、ソフトバンク依存が大きな原因と言われています。
すべてのクラウドSIMがそうだとは限らないのですが、「無制限」はソフトバンクの大容量SIMがあることを前提に設定されていたのは想像に難くありません。
今後ソフトバンクから大容量SIMの提供が完全にストップした場合、サービスの継続自体難しくなってくる可能性はあります。
なんだか雲行きの怪しい話(クラウドだけに)
当サイトでクラウドSIMの実証実験を行います
そこで、本日(5月12日)から、当サイトで契約するクラウドSIM「どこよりもWiFi」で、100GB以上の利用で速度制限がかかるのか実験していきたいと思います。
毎日8〜10時間のテレワーク、およびその後のブログ更新作業等でのPC利用。これでおよそ1〜2GBの利用量。そこにYouTubeのライブ映像をBGM代わりに1080p(コンテンツによっては720p)で流し続けます。
データの使い方とすれば贅沢ではありますが、巣篭もり期間の使い方としてはそれほど常識の範囲を逸脱してはいないのではないでしょうか。
これで1日10GB、月末までに200GBのデータ消費を目指します。
本日は14GBを消費しました。
はたしてどうなるのか?
〈追記〉
2ヶ月間使い倒した結果、当サイトでは「どこよりもWiFi」は問題のない良いサービスだと判断しました。
くわしくは下記の記事を参照ください。