格安SIMに乗り換えるためにはMNP予約番号の発行が必要です。
ただ、はじめての乗り換えだと「むずかしそう」「めんどうくさそう」と、あきらめてしまう方も多いようです。
この記事では、そもそもMNP予約番号とはなんなのか?MNP予約番号のしくみと発行方法について解説します。
- 格安SIMに乗り換えたい
- 解約とかMNPとかよくわからない
- 自分で手続きできるか心配
こんな方は、ぜひお読みくださいね
MNPってなに?MNP予約番号ってなに?
今回はMNPのお話です
最優秀選手のことかな?(それはMVP)
MNPとは「携帯番号ポータビリティ」の略で、携帯キャリアを乗り換えても電話番号をそのまま引き継げるしくみのことです。
今お使いの電話番号のまま格安SIMに乗り換えたいというときは、MNPの手続きを行う必要があります。
そして、そのMNPのしくみを利用するために必要なのが「MNP予約番号」。ことばの通りMNPを予約するために必要な番号で、10桁の数字で構成されています。
- 今の番号のまま他社に乗り換えることをMNPといいます
- MNPにはMNP予約番号の発行が必要
- MNPで引き継げるものは電話番号のみ
- MNP予約番号の有効期限は発行日含め15日間
- MNP予約番号の発行手数料無料
- 期限が切れた場合は再発行できる
- 「解約」手続きは不要(しちゃダメ)
- 番号発行後も乗り換えまでそのまま電話番号は使える
MNP予約番号が必要な場合
MNP予約番号は、現在契約中の携帯電話会社から他社に乗り換えるときに「今の番号を変えたくない」という場合に必要となります。
電話番号を変えたい、携帯電話を持っていないので新しく契約したい、という場合はMNP予約番号の発行は不要です。
過去を精算したい時はMNP不要なのね
MNPで引き継げるのは電話番号のみ
MNPで引き継げるものは現在お使いの電話番号のみです。携帯電話会社から付与されている「キャリアメール」のメールアドレスは引き継げませんのでご注意ください。
2022年からドコモ、au、ソフトバンクのキャリアメール持ち運びが開始されました。月額300円程度の手数料が毎月かかってしまいますが、今のメールアドレスを移転先でも使えるメリットは大きいですね。
くわしくは下記の各携帯キャリアホームページでご確認ください。
メールアドレスの引き継ぎも可能になったんですね
MNP予約番号の有効期限
MNP予約番号は発行日を含め15日間の有効期限があります。
有効期限内に開通まで完了する必要があるので、申し込みの際は期限をよく確認してください。
格安SIMに乗り換えるときは有効期限まで7〜10日残ってる必要があるんですって
あまりゆっくりしてられないってことね
発行無料/再発行も可能
MNP予約番号の発行に手数料はかかりません。もし有効期限が切れてしまった場合は何度でも再発行が可能です。
ただし、システム上有効期限切れ即日は再発行ができないなど、キャリアによって条件が異なりますのでご注意ください。
「解約手続き」は不要
番号引継ぎで他社に乗り換える場合は、解約手続きは不要です。
MNPの場合、他社に乗り換えて利用開始した時点で、古い契約が自動解約されるしくみになっているので、お客様自身が「解約」の申し込みをする必要はありません。
初めての方は意外と間違えやすいところなのでしっかり覚えておきましょう。
乗り換えの時は「解約」しちゃダメ
番号発行後も携帯電話はそのまま使える
MNP予約番号を発行したあとも、乗り換え先の回線が開通するまで、今お使いの携帯電話はそのままお使いいただけます。
また、予約番号の有効期限内に他社に乗り換えなかった場合は、そのまま今の契約が継続されます。
ただし、番号発行中は他の契約手続きができないこともあります。他社への乗り換えをあきらめて今の契約をプラン変更したい、というような場合は、一度予約番号の発行中止手続きが必要になる場合があります。
ここ心配で乗り換えられない方もいるみたい
MNPの手順
MNPの手順は以下のとおり。
まず、契約中のキャリアでMNP予約番号を発行してもらいます。多くの場合、予約番号はメールやSMS(ショートメール)で送られてきます。
MNP予約番号の有効期限は発行日含め15日間なので、その間に乗り換え先のキャリアと契約をします。契約の際に電話番号と予約番号を伝える(申込書に記入する)ことで、電話番号を引き継いで他社に乗り換えることができます。
新しいSIMを発行してもらって、スマホに入れて開通手続き。無事開通できればMNP完了です。
今回はMNP予約番号発行の説明をします
MNP予約番号の発行方法
大手キャリア3社のMNP予約番号は、店頭、電話、Webの3つの発行方法が用意されています。
おすすめはWeb>電話>店頭の順。マイページからかんたんに発行できるWebでのお手続きがおすすめです。
でも自分で手続きするのが不安、という方は電話でのお手続きもおすすめ。
以前は電話でMNP予約番号発行を依頼する時に余計な引き止めにあうことがありましたが、現在は乗り換え先が決まっているお客さまに対する引き止め行為は禁止されています。
乗り換え先を質問されたら「〇〇○(テキトーな他社の名前でOK)」とはっきり返答しましょう。「決まってない」と答えると不要な引き止め策を提案されて、余計な時間がかかってしまいます。
その際、答えた乗り換え先に必ず乗り換えなければいけないわけではありません。どこに乗り換えようがそれはみなさんの自由。余計な勧誘をブロックするためにハッキリと答えましょう。
はじめての方は電話が心配ないかもです
引き止め対策に「乗り換え先をはっきり言う」が大事よ
各社のMNP予約番号発行方法
主要各社のMNP予約番号発行方法です。現在お使いのキャリアをお選びください。ここに記載のない格安SIMなどについては、各キャリアのマイページからご確認ください。
ドコモの場合
受付方法(受付時間) | 手順 |
---|---|
電話 (9:00〜20:00) | 151(ドコモ携帯電話から) または 0120-800-000(一般電話などから) |
Web:スマホ・PC (9:00〜21:30) | [My docomo] →[その他のお手続きはこちらから] →[ドコモオンライン手続き/携帯電話番号ポータビリティ予約(MNP)] →[携帯電話番号ポータビリティ予約(MNP)] |
auの場合
受付方法(受付時間) | 手順 |
---|---|
電話 (9:00〜20:00) | 0077-75470 |
Web:ケータイ (9:00〜20:00) | [Ezweb TOP] →[auお客様サポート] →[申し込む/変更する] →[携帯電話番号ポータビリティ(MNP)] |
Web:スマホ・PC (9:00〜20:00) | [My au TOP] →[スマートフォン・携帯電話] →[ご契約内容/手続き] →[お問い合わせ/お手続き] →[MNPご予約] |
ソフトバンクの場合
受付方法(受付時間) | 手順 |
---|---|
電話 (9:00〜20:00) | * 5533(ソフトバンク携帯電話から) または 0800-100-5533(一般電話などから) |
Web:ケータイ (9:00〜20:00) | [Yahoo!ケータイ TOP] →[設定・申込(My SoftBank)] →[各種変更手続き] →[MNP予約関連手続き] |
Web:スマホ・PC (9:00〜20:00) | [ソフトバンクホームページ] →[スマートフォン・携帯電話] →[サポート] →[料金・ご契約関連] →[ご契約内容の確認・変更] →[解約・休止のお手続きについて] →[解約・MNPで他社へ変更する] →[MNP転出・解約を希望されるお客さま] →[My Softbankでお手続き] |
UQモバイルの場合
受付方法(受付時間) | 手順 |
---|---|
電話 (9:00〜21:00) | 0120-929-818 |
Web:スマホ・PC (9:00〜20:30) | [TOP] →[Myポータル] →[ご契約内容] →[契約一覧照会/変更] →[詳細へ] →[他社へ乗り換え] |
ワイモバイルの場合
受付方法(受付時間) | 手順 |
---|---|
電話 (9:00〜19:00) | 151 または 0570-039-151(一般電話などから) |
Web:スマホ・PC (9:00〜20:00) | [My Y!mobile TOP] →[メニュー] →[契約オプション管理] →[トップ] →[関連メニュー] →[MNP予約関連手続き] |
楽天モバイルの場合
受付方法(受付時間) | 手順 |
---|---|
電話 (9:00〜20:00) | 050-5434-4653 |
my 楽天モバイル (24時間) | [TOP] →画面右上の三本線メニュー →[my 楽天モバイル] →[契約プラン] →[各種手続き] →[他社への乗り換え(MNP予約番号取得)] |
MNP予約番号発行の注意点
- MNP予約番号の有効期限に注意
- MNP予約番号の有効期限は15日間。それまでに契約と開通まで済ませる必要があります。予約番号を発行したらあまり悩まず、間を開けずに契約するようにしましょう。
それでも忙しくて有効期限が近づいてしまった場合は、予約番号を一度取り消して再発行してもらうことも可能です。 - メールアドレス引き継ぎ可能に!でも手数料が必要
- 今まで他社に乗り換えると使えなくなってしまったキャリアメールのアドレスが引き継げるようになりました。
ただし月額300円程度(ソフトバンクは年額3,000円)の管理手数料がかかります。 - 乗り換え前後の契約者名は一緒じゃないとダメ
- MNPで他社に乗り換える際は、乗り換え元と乗り換え先で契約者名が一緒である必要があります。
MNPを機にご家族名義に変更したいという場合は、MNP手続き前に名義変更の手続きを行いましょう。 - 「解約」はしちゃダメ
- 初心者の方がよく間違えるのが「解約」との違い。解約とは他社に乗り換えずに今の携帯電話の契約をやめてしまうことなので、現在お使いの電話番号が使えなくなってしまいます。
他社に今の番号のまま乗り換える時は「MNP手続き」。間違っても「解約手続き」をしないようにしましょう。
「注意点」とか書いたけどビビらなくていいのよ
MNP予約番号まとめ
MNP予約番号について解説してきました。
- 今の番号のまま他社に乗り換えることをMNPといいます
- MNPにはMNP予約番号の発行が必要
- MNPで引き継げるものは電話番号のみ
- MNP予約番号の有効期限は発行日含め15日間
- MNP予約番号の発行手数料無料
- 期限が切れた場合は再発行できる
- 「解約」手続きは不要(しちゃダメ)
- 番号発行後も乗り換えまでそのまま電話番号は使える
いろいろ書きましたが、要は「MNP予約番号を発行」して「乗り換え先と契約」するだけ。
予約番号の発行も各キャリアの受付電話に電話して、オペレーターや自動音声の指示に従うだけです。
思っているよりずっとかんたんで拍子抜けすると思いますよ。
ぜひチャレンジしてみてくださいね
この記事がみなさんのスマホ代節約のお役にたてれば幸いです。