今お使いのスマホのまま、格安SIMに乗り換えたい。そんなときに必要になってくるのが端末のSIMロック解除。
SIMロックを解除することで、他社のSIMや海外のSIMも使うことができるなどメリットも多いのですが、ショップでロック解除を依頼するとお金がかかってしまいます。
でも、ご契約中であれば無料でかんたんに手続き可能です。
この記事では、SIMロック解除のメリット・デメリット、そして手続きの手順を画面入りで解説します。
- 今のスマホのまま格安SIMに乗り換えたい
- SIMロックってなに?デメリットはないの?
- 自分でSIMロック解除の手続きをやってみたい
- でも自分で解除できるか不安
こんな方は、ぜひお読みくださいね
そもそもSIMロックってなに?
SIMロック解除とは何かを解説する前に、まずそもそも「SIMロック」ってなに?というところからお話しします。
ドコモ、au、ソフトバンクの携帯大手3社は、自社で販売するスマホに他社のSIMを差しても通信できないように、端末側にロックをかけていました。これが「SIMロック」。悪しき慣習のひとつです。
2020年10月、総務省の指導でようやくSIMロックの原則禁止が言い渡され、iPhone 13シリーズ以降に発売が開始されるスマホはSIMロックがかかっていない「SIMフリー」端末として販売されています。
でもそれ以前に販売された機種は、SIMロックがかかった状態になっています。
端末にSIMロックがかかっていると他の通信会社のSIMを受け付けません。端末をそのまま使い、他社へ乗り換えたいという場合は、このSIMロックを外す必要があります。
SIMロックを外す手続きを「SIMロック解除」、SIMロック解除された状態の端末を「SIMフリー(端末)」といいます。
- 大手キャリア販売のスマホはSIMロックがかかっている
- 「SIMロック解除」とはSIMロックを外す手続きのこと
- SIMロック解除すると「SIMフリー(端末)」になる
SIMロック解除のメリット・デメリットは?
SIMロック解除をすることでメリットやデメリットはないのでしょうか。
- 今のスマホを他の通信会社で使える
メリットとして一番大きいのは今のスマホを他の通信会社でも使えるようになること。
格安SIMに乗り換えてスマホ代を節約したい場合に、端末を新たに買う必要がなくなるので余計な出費を抑えることができます。
- 海外でも使える
また、海外に行った際に、現地の通信会社のSIMをそのまま差して使うことも可能になります。実際には対応周波数などの条件はありますが、海外でも自分のスマホが使えると便利ですよね。
- スマホの買取価格が上がる
そして意外と知られていないのが買取価格。SIMロック解除をしていないスマホは利用できる携帯会社が限られるため、買取店やネットオークションで売却する場合の買取価格が下がってしまいます。その点、SIMロック解除済みのスマホであれば、高く買い取ってもらえることも多いでしょう。
- 手続きが必要
逆にデメリットはというと、どうしても解除のための手続きが必要なことです。ご自身でやれば無料ですがキャリアショップに依頼すると手数料がかかります。
無料でSIMロック解除ができるのは端末購入者本人だけなので、ぜひともご自身で手続きにチャレンジいただきたいところです。やってみれば本当にかんたんですよ。
- Android端末は対応周波数にも注意
- iPhoneをお使いの方は特に問題ありませんが、Android端末の場合、機種ごとに対応している周波数が異なります。
特にキャリアモデルの場合は自社の電波以外を掴む必要がないために、他社回線で使う周波数帯に対応していない場合があります。
対応周波数が合っていないと、SIMロック解除しても「つながりにくい」といった不満を覚えることも。
大手キャリアで購入したAndroid端末に他社のSIMを差し替えて使いたい場合は、事前に対応周波数についても確認しておくことをおすすめします。
SIMロック解除に関するQ&A
SIMロック解除について、概要とデメリット・デメリットについて解説してきましたが、まだまだわからないことも多いかと思います。
そこで、SIMロック解除に関する素朴な疑問に、Q&A形式でお答えしていきましょう。
自分で無料でSIMロック解除する方法
それでは無料でSIMロック解除する方法について解説していきましょう。
SIMロック解除手続きは次の3ステップで行います。
- IMEI(製造番号)を確認する
- SIMロック解除手続きを行う
- 端末のアクティベーション(初期設定)をする
これから順を追って解説していきましょう。
IMEI(製造番号)の確認
SIMロック解除手続きの前に、スマホのIMEI(製造番号)を確認します。
いきなり聴き慣れないことばで戸惑うかもしれませんが、IMEIとはスマホそれぞれに割り振られた15桁の製造番号。SIMロック解除手続きの際に必要になります。
- iPhoneのIMEI確認方法
- 「設定」アプリから「一般/情報/IMEI」欄にある15桁の数字。長押しでコピーできます。
- AndroidのIMEI確認方法
- 「設定」アプリから「システム/端末情報/IMEI」もしくは「デバイス情報/IMEI」欄にある15桁の数字。
- 電話アプリでのIMEI確認方法
- iPhone、Androidともに電話アプリで「*#06#」とダイヤルするとIMEIを確認できます。
SIMロック解除手続き
ドコモ、au、ソフトバンクの各キャリアページにて、SIMロック解除手続きを行います。
くわしくは下記の見出しをタップしてご覧ください。
ドコモのSIMロック解除手続き方法
手続き完了のメールがご指定のアドレスに届きます。
Androidの場合は、このメールに記載の「解除コード」があとで必要になりますのでメモを取るかコピーしておきましょう。
auのSIMロック解除手続き方法
Androidの場合は受付完了画面に表示されている「SIMロック解除コード」をメモしておきましょう。あとで必要となります。
ソフトバンクのSIMロック解除手続き方法
Androidの場合は受付完了画面に表示されている「SIMロック解除コード」をメモしておきましょう。あとで必要となります。
端末のアクティベーション(初期設定)をする
SIMロック解除の手続きは完了しましたが、これで終わりではありません。最後に端末側のロック解除を行います。
端末側のロック解除には、他社のSIMカードが必要になります。
これは必ずしも次に契約する通信会社のSIMである必要はありません。ドコモ端末であればau、ソフトバンクなどの他社のSIMであればなんでも結構。通信契約切れのSIMでも問題ありません。
もしご自身で他社製SIMが用意できない場合は、他社を契約しているご家族やお友達にお願いして、ロック解除手続きの間、数分だけSIMを借りるのもいいでしょう。ただ、ロック解除のためにSIMを借りるというのも現実的にはなかなか難しいかもしれません。
SIMロック解除のタイミングとして一番いいのは他社に乗り換える直前、MNP予約番号を発行する前に行うのをおすすめします。
端末側のSIMロック解除方法
端末側のロック解除補法は、iPhoneとAndroidで手順が異なります。また、au版Android端末の場合はさらに別の操作が必要ですので、それぞれ解説していきます。
iPhoneの端末側ロック解除方法
- 「アクティベーションが必要です」と表示されるので「了解」をタップ
- ホームボタンを押す(ホームバーを上にスワイプ)
- 6桁のパスコードを入力
- 完了。「続ける」をタップしてホーム画面が表示されたら成功
Androidの端末側ロック解除方法
「SIMロック解除コード入力画面」が表示されたら、あらかじめメモしておいた解除コードを入力します。
au版 Androidの端末側ロック解除方法
au版のAndroid端末の場合、端末側ロック解除にはWi-Fi接続が必要になります。
「設定」アプリから「端末情報」「ステータス」「SIMロックの状態」を選択。ページ下の「SIMカードの状態を」更新」をタップ
ポップアップウィンドウから「今すぐダウンロード」をタップ
端末を再起動して完了です。
以上でSIMロック解除手続きは全て完了です。お疲れさまでした。
SIMロック解除についてまとめ
SIMロック解除の概要と手続き方法について解説してきました。
- 大手キャリア販売のスマホはSIMロックがかかっていて他社製SIMが読み込めない
- SIMロックを解除することで、他社のSIMや海外のSIMも利用可能に
- SIMロック解除手続きは、ネットで契約者自身がやれば無料
解除手順自体はとても簡単ですが、他社製のSIMが必要になりますので、できれば乗り換え前に手続きを行い、新しいSIMが届いたら端末側のロックを外すといいでしょう。